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池の里に春

日本の原風景が残る伊東市池。大室山のふもとにあります。

田んぼに孵化した無数のオタマジャクシ、水辺にはネコヤナギの芽吹き。

里山に本格的な春。

文章・撮影:M.Takechi 2016年4月3日

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この池の田んぼの奥にあるのが「里山のガーデン」
ユキヤナギ、ミツマタ、サクラ、ムスカリが春を告げていました。

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春の「池の里」をのんびりとお楽しみください。

「池の里」の駐車場の場所 ※車は山神社脇の駐車場に止めて、散歩をお楽しみください。

ジオ散歩・・・「池」の田んぼを歩く

田植えの始まった「池」の田んぼを歩いてきました。2009年9月に訪れて以来ですが、相変わらず何か懐かしい風景がひろがっています。(2013年5月17日撮影)

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山神社の前の駐車場が整備され、伊豆半島ジオパークの案内板も設置されていました。

大室山の噴火でできた「池」の田園風景(伊豆半島ジオパークの案内板より)
『約4000年前の大室山の噴火によって流れ出した溶岩が、南側にあった深い谷をふさぎ、「せき止め湖」ができました。この湖が、現在の「池」の名の由来になっています。
この「せき止め湖」の田園開発が江戸時代から始められ、明治以降の排水トンネルの整備に よって湖は消滅しました。
干拓によって生まれた水田は、四季を通じて美しい里山風景を楽しむことができます。』

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では、右回りに歩いて行ってみましょう。遠くにげんこつ山(矢筈山)が見えて います。

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田植えの作業が着々とすすんでいて、脇をのんびり歩くのは、少し気が引けますが・・・

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げんこつ山が近づいてきました。さらに歩を進めていくと橋のところに着きました。

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この橋の下を流れるのが、来る途中に見かけた「耕地整理の碑」に記された鳴沢川です。
川を付け替えるというのは、大変な工事だったはずです。それも大正6年ですから・・・

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それでは、川に沿って歩いていくことにします。
道はあじさいに囲まれていました。(6月のあじさいの季節が楽しみです。)

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道端で咲いている花です。 よく見かける花ですが、まとまるときれいなものです。
「雑草も見方を変えれば山野草」・・・可愛い花たちです。

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田んぼを眺めながら歩いていくと、川の先に排水トンネルが見えてきました。
この水はしばらく土の中を流れ、約1キロ先から顔を出し、対島川と名前を変えて城ヶ崎海岸に流れ落ちます。(対島の滝

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このトンネルの完成を記念した碑が近くにありました。
平安都城碑」・・・碑文は「平安都城と天地同じく長久」と読むそうです。
約1kmのトンネルが、明治3年に完成した際の「池」地域の人々の思いが込められています。

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前回にもふれましたが、今はのどかな「池」の田んぼの風景も、長年の水との格闘の中で出来上がったきたものなのですね。

戻る途中、現在行われている「伊豆高原アートフェスティバル」(5月31日まで開催)の案内を見つけ、楽居坊・斉藤トシコさんのアトリエにお邪魔させていただくことにしました。

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素敵な作品にかこまれながら、色々お話もお聞かせいただいて、楽しい時間を過ごすことができました。(歩いてきた疲れもどこへやら・・・)

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たのしい一日となりました。また時間をみつけて出かけたいと思います。

■「池」のたんぼの場所


大きな地図で見る

参考サイト:伊豆半島ジオパーク

〈ジオ、ジオパークとは〉
「ジオ」はギリシャ語で「地球」や「大地」を意味し、ジオパークは地質や地形などを貴重な遺産と考え、保護と活用を図る「大地の公園」とも訳されます。

初秋の里やま・・・「池」の田んぼへ

大室山の南山麓に位置する「池」の田んぼ。
今は、きれいに整備された耕地となっていますが、大昔は大室山の噴火によってせき止めらた「池」だったことからそのまま地名に・・・

今日は、「池」の自然・歴史に詳しい地元の稲葉さんに案内してもらいました。(2009年9月10日)

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ちょっと黄金色になってきた田んぼのあぜ道に彼岸花が咲いています。まだこれからのも多いようですが。

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色の変わった田んぼを見つけました。黒米・赤米の田んぼです。

偶然、生産者の稲葉さん(池地区には稲葉さんが多い・・・)にお会いしたので、お聞きしたところ、古代米は、白米にくらべ天候等の変化には強いけれど、生育も長くかかり収穫量は3分の1程度だそうです。だから改良して現在の米になったわけですね。

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稲葉さんは、この辺では珍しいマコモタケづくりにも挑戦しているということで・・・
まだ出来てはいませんでしたが、写真をお借りしました。

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転作植物として注目されているマコモタケ。これからの成長が楽しみです。

黒米赤米などは、国道135号線沿いにある ファーマーズマーケット・いで湯っこ市場 に出品しているそうですので、マコモタケも恐らく・・・楽しみです。

大昔、池だったこの場所が、今ではこのように実り豊かな土地になってますが、ここまでの道のりは大変だったようです。

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2つの記念碑が、それを物語っていました。

・明治3年に完成した排水トンネル・・・平安都城碑
(流れた水は、伊豆高原から大淀・小淀に行くとき脇を流れる対馬川となり、城ヶ崎海岸へ滝となって落ちていきます。)

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・大正6年現在の姿に耕地整理(鳴沢川の付け替え)・・・耕地整理の碑

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そして、水の管理・制御はいまでも続いています。

鳴沢川の上流にあるドンドン淵に案内してもらうと、水が二手に別れるようになっていて、一つは山に沿うような水路に流れていました。

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この水路は、台の田水路といって、山神社付近まであり(かなりの距離です!)高台にある水田を潤しているとのことです。

実に周到に水の管理がおこなわれ、全ての水田が潤うようになっていました。(落ち葉の除去など管理が大変だそうですが・・・)

これまで何気なく「きれいな里やま」と見ていたのですが、このような開拓の歴史と今おこなわれている様々な努力を知ると、本当に「大切にしなければならない里やま・池のたんぼ」なんだとあらためて思いました。

これからも、池の田んぼの様子をお届けしたいと思います。

池の田んぼの場所は、 ゆったり湯めまちウォーク・里やまコース をご参考ください。

車で行く場合は、山神社脇の駐車場に車を置いて、のんびり歩いて里山の風景をお楽しみください。

追記
今回、案内をお願いした稲葉さんは、普通の野菜ではない一風変わった(?)野菜を育てています。ちょっと拝見・・・

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